日本でのベンゾジアゼピン長期服薬者数

    著者:

    ベンゾジアゼピン情報センター管理人

    投稿:2018年6月11日

    厚労省が2017年10月に第二回NDBオープンデータを公表しました。これは平成27年4月~平成28年3月診療分の医療関係データ1年分の総計を項目ごとにまとめたものです(詳しくは第2回NDBオープンデータ)。このデータからベンゾジアゼピン薬の長期服薬者数がある程度正確に積算できました。以下、積算方法を具体的に示す。(※ ここでの長期服用とは3週間を超えるものをいう)

    ①「1日あたりのベンゾジアゼピン薬消費量の計算」

    方法1:上記ページのメニューから、■処方薬(内服/外用/注射) → 内服 → 

    日本で処方されたすべての処方薬が1年に何錠処方されたか、のデータが年齢別に載っています。※ (院外)(院内)というのは院外処方、院内処方のこと。

    薬効分類名称として「催眠鎮静剤,抗不安剤」という分類項目が出てきます。ここで分類された薬剤はすべてベンゾジアゼピン薬剤になります。また、その次の分類として「抗てんかん剤」が出てきます。リボトリールとランドセンはこちらに分類されています。そしてまた下のほう、「精神神経用剤」という分類にデパス(ジェネリック名 エチゾラム)があります。
    これらをすべて合計します。

    結果1:「日本では1年間に合計52億錠のベンゾジアゼピン系薬が処方されている」

    方法2:これを365日で割る。そうすると1日あたり1,425万錠。
    結果2:ひとり1錠づつと仮定すれば全人口(0歳児から117歳のお年寄りまで)中、11.24%の1,425万人が服用している。ひとり2錠づつなら712万人。ひとり3錠なら475万人。

    ② 「ひとりあたりの平均服薬数(単位:錠)の計算」

    方法:10月18日に開催された中央社会保険医療協議会・総会で使われたNDBデータ公式資料中グラフ(下図)より、


    1% = 1人として合計100人の円グラフとして換算すると、1剤32%は32人、2剤24%は24人…5剤5%=5人まで合計85人の平均値は1.95錠。(その他15%は頓服か短期処方か救急・手術等であろうとして換算しない。) 
    結果:「結果:ひとり平均1.95錠/日」

    ③ ベンゾジアゼピン薬服用者数
    方法:1日に消費されるベンゾは①により1,425万錠。それをひとり平均服薬数(錠)1.95で割る。
    1,425万 ÷ 1.95 = 730.7万

    結果:「 日本でのベンゾジアゼピン薬長期服薬者数は“730万人”」

    補足:730万人中、短期使用者の数を除外する

    上記の計算で、円グラフの中の「その他15%」を換算から除外した。つまり、その他15%こそが頓服・救急・手術前・短期服用者と見込んだうえでの計算。そしてそれは次のグラフから裏付けできる見込みである。

    3週間以内の短期処方が「ほぼ15%」。ぴったり合います。 つまり円グラフの中の「その他15%」は頓服か短期処方か救急等であろうとして換算しない、でそのまま妥当な計算となる。

    結果:「日本でのベンゾジアゼピン薬長期服薬者数は“730万人”」


    著者:ベンゾジアゼピン情報センター管理人
    ベンゾジアゼピン情報センター管理人

    非ベンゾのアモバン(ゾピクロン)ユーザーであった。2015年後半体調悪化。総合診療科などの診察やさまざまな検査でまったく異常なしであったため、食事内容を立て直し上咽頭やお酒などリスク因子について調査しひとつひとつ排除していく。断酒によってある程度体調改善。
    また、その過程でベンゾの危険性と、非ベンゾもベンゾファミリーのひとつであることを知り減薬を決意。減薬過程で中途半端な知識から最強ベンゾのひとつフルニトラゼパム(サイレース・ロヒプノール)に自己判断で置換(最大の失敗)。フルニトラゼパムを主治医の指示のもと1か月で減薬、生き地獄のような離脱症状を経験する。 その後再服薬および増薬(ジアゼパム10mg)が功を奏し”ある程度”安定化。同じ主治医の協力のもとマイクロテーパリングにて減薬を始める(2017年2月)。フルニトラゼパムの減薬は終了(2020年1月)。現在ジアゼパムを減薬中(2020年5月現在2.2mg残)。減薬記録はこちら
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