書籍『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬の安全な離脱方法 改訂版』(A5版284ページ)販売中)

    水溶液タイトレーション方法つづき:具体的例

    著者:

    ベンゾジアゼピン情報センター管理人

    投稿:2019年5月4日

    実際にやってみるとなんだかわからない、というご質問がよくありますので、図を書いて具体例で示します。
    ここでは、100mlの水溶液に対象のベンゾ錠剤を溶かして、25ml(4分の1)にして飲みたいケースとします。

    1.100mlビーカーを2つ用意します。片方をビーカーA、もうひとつをビーカーBとします。ビーカーAに水を100ml入れて、錠剤もしくは粉薬を溶かします。(実際には水には溶けないのでよくかき混ぜてください)。


    2.5mlシリンジで、15回ビーカーAからビーカーBに水溶液を移します(5ml × 15 = 75ml)。そうすると75mlがビーカーBに移り、ビーカーAには25ml残ります。
    ビーカーAを飲み、ビーカーBは捨てます。


    3.もしくは、
    5mlシリンジで、7回ビーカーAからビーカーBに水溶液を移します(5ml × 7 = 25ml)。そうすると25mlがビーカーBに移ります。
    ビーカーBを飲み、ビーカーAは捨てます。


    どちらでもいいのですが、減薬が進めば飲む量も少なくなっていくので、移した分だけ飲むほうがラクな作業になるのはわかりますでしょうか。


    著者:ベンゾジアゼピン情報センター管理人
    ベンゾジアゼピン情報センター管理人

    非ベンゾジアゼピン薬のゾピクロン(商品名アモバン)ユーザーであった。2015年後半体調悪化し、さまざまな検査で異常なしであったため、食事内容を立て直しお酒などリスク因子について調査しひとつひとつ排除していく。その過程でベンゾの危険性と、非ベンゾジアゼピンもベンゾファミリーのひとつであることを知り減薬を決意。 中途半端な知識から最強ベンゾのひとつフルニトラゼパム(商品名サイレース、ロヒプノール)に自己判断で置換(最大の失敗)。フルニトラゼパムの急減薬で生き地獄のような離脱症状を経験する。その後フルニトラゼパム再服薬および増薬(ジアゼパム10mg)が奏功し”ある程度”安定化。主治医の協力のもとマイクロテーパリングにて減薬を始める(2017年2月)。 フルニトラゼパムの減薬は終了(2020年1月)。 現在ジアゼパムを減薬中。本職はエンジニア。
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